部下は上司のあなたを好きではありません(前編)
上司の方、自分は部下から好かれていると思っているかもしれませんが
ほとんどの方は勘違いです
あなたはおそらく部下から好かれていないです
少なくてもその前提に立って言動をした方が良いでしょう
もし「自分は部下から好かれている」と思っていて実際は違った場合
様々なハレーションが起きるからです
まずあり得るのが飲み会の強要
帰りに一杯やっていこうぜ!は、もちろんコミュニケーション不足を補う目的もあるかもしれませんが、多くは上司が行きたいから行くだけ
部下を誘うのは、単に誘いやすいのと部下から好かれている、少なくても嫌われてはいないという前提に立っています
部下にしてみたら、嫌いじゃないけど好きでもない人と一緒に飲んでもなあ・・・となるわけです
気も遣わなきゃなんないし
ましてや嫌いな上司だったら最悪です
あとあるのがセクハラ
上司の迂闊なセクハラ発言とかセクハラ行為は、自分はその部下から好かれている、少なくても嫌われてはいないという前提に立ってるので起こります
そんな甘い前提に立ってるから、これぐらいなら大丈夫だろってなります
自分ならこれくらい言ってもやっても許されるでしょ的な
あほですね
なお、その部下から嫌われているの知りながら敢えてセクハラをする上司は、ハートが強すぎてここでは論外とします
部下は訴えた方がいいでしょう
ではなぜ、上司は部下から好かれていると勘違いしてしまうのか
それは、部下がじょうずだからです
上手な部下は、きちんと上司の言うことを聞きます
上手な部下は、献身的に上司に尽くします
上手な部下は、上司の機嫌を伺います
上手な部下は、上司に好かれようと努力します
これです
これで上司は自分は好かれていると勘違いするのです
部下は上司に好かれようと努力しますが、それは評価者に気に入られようとする組織人として当然の事をしているだけで
上司個人の事が好きだから好かれようとしているわけではないのです
これを理解していないから、だいたいの上司は「俺って部下から好かれてんだよなあ、エヘッ」ってなってしまうのです
上司のあなた、思い出してください
あなたが部下だった頃、上手なあなたは上司に好かれようとしていたはずです
上司に誘われたら大いに喜んで飲みに行ったかもしれません
上司のしょうもないオヤジギャグに笑いながら突っ込みをいれた日々
かつて仕えた上司の中で、心から好きな上司、損得抜きでプライベートでも一緒にどこかに行きたい上司がどれ程いたでしょうか
あなたが部下から好かれている確率は、そんなもんです
そもそも上司と部下の関係は、評価する者とされる者、管理する者とされる者の関係なので、部下からしたら上司が鬱陶しいのは当たり前
基本好かれる事なんてあり得ないのです
では上司としてあるべき姿は、目指すべき姿は何か
それは、尊敬される上司になること
これです
尊敬するしないと、好き嫌いは全く次元が違います
組織の上司部下の関係において、部下が上司を尊敬することは当然あるし、組織において大変健全です
もし上司が部下から尊敬されていて、上司も自覚があるのであれば、公私の折り目をきっちりつけた付き合いが為されます
セクハラなんてあり得ないのです
こういう関係を築いていきたいものです
さてこの上司好きじゃない論、もう少し書きたい事があるので
後日追加したいと思っています
それではまた