人事のプロが語る職場のストレスが楽になる超実践

人事の(個人的)本音をひっそり語ります

自分の年収が低いと思ってる人集まれ

自分の年収が低いと思っている人、いると思います

その事で劣等感があったり悲観的になることがあるかもしれません

 

私は人事なので、これまで何人もの方々を面接してきました

そしてその面接してきた方々の何十倍も履歴書や職歴書を見てきました

 

その経験を通して分かったこと、それは

自分の年収が低いと思ってる人、同じような人と較べたら実はそうでもないかもよ?

ってことです

 

自分の年収が低いと思ってる人って

自分はこの仕事が出来るししてきたから年収はこうだ、とか

こんだけ成果挙げたら年収はこうなるはずだ、とか

仕事に対する価値で数字を比較してる人は少ないはずです

(そもそも、士業のようなある程度成果報酬額の相場がある職種でないと比較対象がないですし)

 

では何と比較して年収が少ないと言ってるか

それはおそらく、どこかからググッてきた「年代別平均年収」とか

「業界別年収ランキング」を見てのことでしょう

若い方なら、友達の年収を聞いたからもあるでしょうか

いや社内で自分だけ年収が低いというのもあるかもしれません

 

これらを一個ずつ紐解いていきます

 

まず良くある平均年収とかランキングとかですが

これと自分の年収を比較しても全く意味ないです

なぜか

おおかたこういう類のものは、あらゆる職種や業種や企業規模などが

ごちゃ混ぜになった平均値だからです

分けられてても、せいぜい年代別や男女別、都道府県別程度でしょう

 

本気で比較したいのであれば

例えば自分が中小企業で神奈川に勤務していて、35歳の営業社員で売上を1億円

上げる方だったら

中小企業で神奈川に事業所があって35歳の営業社員で売上を1億円

上げる人達と年収を比較すべきです

それと比較して自分の年収が低いのであれば、低いです

ただ、実際そんな細かく分類した統計データはなさそうです

 

そこで、今まで転職希望の方の現行年収を見てきた経験が登場です

 

会社が中途社員を募集するときは、当然こういう方が欲しいと言う募集要項があります

そこには職種や経験、求めるスキルなどが記載されています

と言うことは、ある程度カテゴライズされた方々が応募してくるわけです

要は、より近い属性の方々ですね

この方々同士で比較しあえば、自分は年収が高い、低いの判断材料になるでしょう

少なくても、雑誌にあるような企業別年収ランキングなんかと比較するよりは現実味がありそうです

 

で、その結論は

より近い属性の方々でも、年収は本当にバラバラ

です

びっくりするぐらいバラバラです

 

なので、自分の年収が平均値より低いといっても

もしかしたら近い属性の中では、むしろ高い方の可能性だってあるよ?

ってことです

 

なんだかんだで、年収って勤めてる企業次第だなあと

改めて思い知ります

 

他、友達の年収を聞いて自分が低かった

これも年収は本当にバラバラなので全然あります

同じような属性の友達の中で一番低かったとしても

もう少し対象範囲を広げれば、そうでもないという可能性は多々あります

 

もうひとつ、社内で自分だけ年収が低いっていうやつ

これだけは毛色が違います

これは社内という対象範囲が限定された中で、おそらく属性も明確になっている

中での事なので、本当に他の社員と比較して年収が低いのでしょう

ここは原因があるはずなので、後日別途お話します

ただし、それでも他の会社と比較したら全然高いなんていう可能性は大いにあるわけです

 

結局、自分の年収が低いと思ってる人でも、他人からみたら羨ましがられる事だって全然ある

逆もしかり

一番よいのは、他人の年収を気にせず、自分の中での絶対評価で年収を判断するってことになります

なかなかハードルは高いですが

 

それではまた