好きなことを仕事にするの誤解
好きなことを仕事にするって誰もが憧れます
憧れるというよりも羨ましいですよね
分かりやすいど直球だと、野球のイチローさんとか大谷さんとか
マンガ家の高橋留美子さんとか将棋の藤井さんとか
あ、あとギタリストの布袋さんとか
こういう超一流の方々って、ああ本当に好きなことを仕事にしてるんだなあって思います
好きだからやり続け、努力をし、結果を出してまたやり続ける
傍から見ると凄い努力だなあと思っていても、本人にとっては全く努力だと思っていないという話はよく聞きますよね
ただ好きだからやっているだけっていうやつ
素晴らしいです
で、やっぱり超一流にはなれないかもしれなくても、好きなことを仕事にしたいじゃないですか
何年か前にどこかの電鉄会社が打った広告が炎上しました
それは
毎月50万円もらって毎日生きがいのない生活を送るか、30万円だけど仕事に行くのが楽しみで仕方がないという生活と、どっちがいいか。
的なやつだったんですけど、炎上したのはその金額が世間離れしてただけで、言いたいことは間違ってないと思うんです
好きなことをして生活できるんだったら、そうしたいじゃないですか
あとは、その好きなことで貰えるお金と、自分や家族の人生に必要なお金を天秤にかけて、選択すれば良いわけです
それでここからがポイントなんですけど、もし本気で好きなことを仕事にしようと転職を考えている方がいたら、それは、自分にとって本当に好きなことかをもう一度考えてみてください
例えば、あなたがファッション好きだとします
あなたは好きなことを仕事にしたくて、アパレル業界に転職しようとするとします
応募したのは、アパレルショップの店員さんとしましょうか
面接に受かり晴れてアパレルショップの店員さんになったあなたの仕事は「服を売ること」です
分解すると「服」という商品を「売る」ことです
あなたの好きなことは、売ることですか?
このズレを認識しないで転職をして失敗する方が、結構います
お客様に自社のブランドをコーディネートして購入していただくのが、私の好きなことです!っていうのであれば大丈夫です
あと、ファッションが好きなんでアパレル業界にさえいれば幸せです!っていうのであればそれも大丈夫です
けど、それらでなければ長続きしない可能性があります
あなたが好きなのはファッションであって、売ることではないからです
本当にあなたが好きなことっていうのは、自分が素敵な服を着ることではないですか?または新しい服をデザインすることではないですか?
前者であれば服を着る仕事、後者であれば服をデザインする仕事でないと、好きなことを仕事にすることにはなりません
この部分を、もう一度深く考えて欲しいわけです
メチャクチャ大事なことなので
イチローさんは野球が好きなのはもちろんのこと、「野球をすること」が好きなはずです
高橋留美子さんはマンガが好きなのはもちろんのこと、「マンガを描くこと」が好きなはずです
好きなことを仕事にするって誰もが憧れます
出来ればそうしたいですよね
その為にはまず、自分の好きなことは何かを再定義しましょう
マンガを読む仕事と、マンガを描く仕事は全然違うっていうことです
それではまた